鎌倉・もやい工藝   板の間ギャラリー


TOP
 
もやい工藝について
 
新着品紹介
 
板の間ギャラリー
 
推薦工芸品
 
仕入れ日記
 
日々の暮らし
 
手仕事レポート
 
地図・お問い合わせ
 
更新履歴
 
ブログ
 
facebook
 
手しごと
 
ネットショップ「SILTA」開店いたしました
 
LINK集

 倉敷・宙吹き硝子・小谷栄次さんの手仕事展

 10/20(水)〜11/1(月)

●小谷栄次さんを囲んでレクチャー
 10/22(金) 午後4時〜5時
 10/23(土) 午後1時〜2時半
 (作者在店日 22日2時〜23日3時)
小谷栄次さんHPはこちら>> 栄次さんの奥様が管理されている素敵なページです。


近年、岡山県を代表する工芸品として、吹き硝子があげられるようになりました。もとは倉敷の小谷真三さんが独自の工夫によって、一人の作業工程で製品づくりを可能とする、スタジオガラスの完成から発展し、倉敷ガラスの名称で世に紹介され、その後その人気から、いつの間にか数多くのガラス工人が育ってきたことによります。
 小谷さんが倉敷民藝館との協力や、当時の民藝運動に力を注いだ方々の助成により、多くの苦難の道を経て現在の仕事を確立し、確固たる存在になられたことは、余りに有名な話です。

 

 小谷さんの吹き硝子には、その造形力の確かさと、およそガラスの素材感と逆の印象を与える温かさと軟らかい仕事が魅力を創り出します。


全国各地に小谷真三ファンが数多くいていつも作品展示会は盛況をはくしております。
70歳を越えてなお、熱と戦う仕事を続ける工人は、世界中をみても稀有な存在でもあります。


 


小谷栄次さんは真三さんの長男で、サラリーマン生活をやめて父の仕事を受け継ぐ決意をもって、吹き硝子にとりくんで、20有余年たちます。

 当初から父より教えられる、繰り返しの作業を一貫として守り、ほぼ連日深夜まで、熱心に励む姿勢はこの頃の職人では珍しく、好感の持てる工人の一人として、私は推薦したいと思う存在です。

 父、真三さんよりむしろ、きっちりとした製品づくりが出来ることで、父の作品展では数種の小鉢、中鉢、小皿、中皿などの種類を受け持つほどの安定した仕事ぶりです。父と比較されがちで、展示会も父子展という企画が多い中、私共では彼の誠実で、そして邪心のない生真面目な製品づくり、素朴で温かみのある実用的な作品群を紹介していきたいと思います。
 やがては硝子工芸における次世代工人の中心的役割を果たす存在に育って欲しいと願い、この展示会を企画いたしました。


倉敷ガラスは小谷真三さんが創りあげ、いつの間にか一般的な総称となり、今や岡山県をもっとも代表する工芸品の一つとして、知られています。
小谷栄次さんは父・真三さんの後継ぎとして、吹きガラスの世界に入り、はや20年になります。
繰り返し繰り返しの数もの製品(コップ・鉢・皿など)を連日、誠実な仕事ぶりで吹きつづけてきました。
最近、真三氏との父子展も各地で企画され、数ものの他に、自身で考えた新たな器づくりにも励みだしました。
栄次さん単独の展示会は地元でさえ、開催も少ないとのことです。既にガラス工人として、その実力も備わっているのに、謙虚で控えめな職人気質が、その理由なのでしょうか。
もやい工藝は、父真三さんとの密なる関わりから、4年毎に「小谷真三展」を開催してまいりました。
この度は、真三さんからの推挙もあって、秀れた手仕事の充実した品々を、初にお目にかける機会を得ました。
多くの方々に見ていただければと願っております。

もやい工藝 久野恵一

  板の間ギャラリー目次へ