北窯初窯展
初窯とはその年の最初の登り窯窯出しを謂います。 暦はもう4月の下旬ですが、1ヶ月前に沖縄読谷村の北窯の窯出しがありました。 スタッフの堀澤が出向き、窯出しに立会い、夥しい数量の窯出しされた製品より、まず 当方から注文していたものから、出来上がりのほどほどよいものも含めて選びます。さらに注文外でつくられている中からも、窯元から許可を受けて、選び抜きます。これは窯出しに立ち会える立場の特権みたいなもの、それで良品が集まることが出来るのです。 北窯は4人の親方(こちらでは、窯元のことをこう呼びます)の共同窯です。もやい工藝は、双子の松田兄弟、宮城正享窯と北窯設立以来関わってきました。 この度の会の出来上がりは、松田共司窯がやや焼きが強く還元炎気味の焼成具合、松田米司窯はいつもどおりの無難なあがりです。宮城正享窯はやや暴れ気味なれども、調子のよいものが多く採れました。 久しぶりの北窯単独での窯出し展です。 初夏の訪れを呼ぶかのような、熱を感じるエネルギッシュな器たちが板の間を飾ります。
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