ヤチムンとは沖縄の言葉で焼物のこと。読谷村（ヨミタンソン）の横田屋窯の知花實さん、おなじみの北窯、上江洲茂生さん、島袋常秀さん、恩納村（オンナソン）の照屋窯、荒焼（アラヤチ）の新垣栄用さんの窯が2月3月と相次いで初窯出しとなり、今年も明るく元気のよい、しかも美しいヤチムンを選りすぐって集めてまいりました。一足早い初夏の香りを御堪能ください。

恩納村・照屋佳信さん

今回のやちむん展のメインは、何と言ってもこの2点の厨子甕（ジーシーガーミー）でしょう。 作者は言わずと知れた照屋佳信さん。3年前の利き手の怪我に我々は胸を痛めたものでしたが、この復活ぶりはなんともうれしい限りです。この春、窯に伺った折に「失敗作だぁ」と庭にほっぽり投げてあったものを久野が助け出してまいりました。 確かに不上がり（窯の温度が上がらず、生焼けの状態）なのですが、そんなことをどうでもいいと言わせるくらい、姿が良く、肌合いも昔の沖縄の焼き物とまったく遜色がないのです。静かでやさしげな雰囲気を持ちながら、その存在感は圧倒的で、沖縄の土そのものを感じさせます。 左は淡い緑釉と飴釉の点打が美しく、もう一つは柔らかな白に、蓮の花がはりつけてあり、屋根には可愛い鯱が乗っています。 点打の方は初日に売れてしまいましたが、開催中は飾らせていただくことなりました。どうぞ皆様ご覧になりにいらしてください。
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島袋 常秀さん

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新垣 栄用さん

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読谷村 北窯・松田共司さん

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上江洲　茂生さん

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読谷村 北窯・宮城正享さん

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横田屋窯・知花 實さん

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