「わしみたいな七十八にもなって、ガラス吹いてんもんはおらんわなぁ」この頃会う度に発せられる真三さんの口癖。確かに腕力の衰えもあって、大ものは吹けなくなられているが、逆に、よりやわらかい、味わい深いものが年齢にそうようにつくり出されているふうに、私には視える。吹く数が年々少なくなり、その分全国からの展示会要請は多い。当店では小品展は数年ごとに催させていただけたが、この度は久しぶりの大きな展示会。吹きガラスのもつ清涼感の中に温もりがあり、私達の心を惹きつける真三さんの世界。 ※小谷真三さんは27日(土)午後28日(日)と在廊されます。
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