瀬戸の新作 2006.04.15
瀬戸本業一里塚窯の水野雅之さんにお願いしていた新しい食器がようやく入荷しました。 昨年夏頃に窯場を訪れ、小丼が欲しかったので、その場でロクロを引いてもらい、形をお互いに思案して、半円型の小ぶりなどんぶりの見本を創ったのでした。 古瀬戸に見習い、施したデザインの筋を持ち手があたる部分に入れてみました。早く出来るのを楽しみにしておりましたが、窯の都合もあって遅れ、8ヶ月もかかってしまいました。 他に従来の蕎麦猪口の口あたりをやや軟らかく反らせた小ぶりなフリーカップ、また大ぶりな茶漬碗は、古瀬戸の形を試行錯誤してまとまった形にしあげて出来た苦心の茶碗です。 4寸瀬戸皿は、本業窯伝統の小皿をちょっと大きめにして、使いやすくした寸法です。縁の際の押さえによって段がついた独特の形で、かつて人気のあったものの再現、改良品です。 女碗と称する飯碗は小さい円錐形の単純な形ですが、大正期に大量に作られたものを再現して、すでにこの窯を代表をする定番製品でもあります。 また、しばらくぶりに角湯呑(大)(小)も出来てきました。当もやい工藝でのお茶出しに使うくらい、私共が気に入っている、無事という言葉が正にふさわしい、つかいがってのよい湯呑茶碗です。
|