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外村ひろさんのノッティングの椅子敷き

=外村ひろさんのノッティングの椅子敷き=

木綿の経糸(たていと)にウールの糸の束を結びつけて織り上げるノッティングの椅子敷きは、適度な柔らかさで、椅子の座面によくなじみます。とても丈夫で、家で洗濯も可能です。10年以上使い込んで、いい風合いの出た物を地方の民藝館などで、使用しているのをご覧になったことのある方もいらっしゃると思います。文様もビスケットの模様のようで愛らしく、柄違いでお使いになるのも楽しいでしょう。柄は注文にも応じます。外村(とのむら)ひろさんは、倉敷本染手織研究所で、後にひろさんの義父になられた倉敷民藝館の創設者故外村吉之介氏に織りを学ばれました。民藝の精神をよく理解されながらも、持ち前のモダンなセンスを生かして、身の回りの品々を織られます。

 
   
 
   
※以下はこれまでにご紹介したノッティングです。
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
※写真をクリックすると拡大表示されます。



横浜の閑静な住宅地にある外村ひろさんの仕事場をおたずねしました。
     
ノッティングの機は意外と小さなものでした。
 
ノッティング機の前のひろさん。
     
木綿のタコ糸の経糸(たていと)にウールの細い糸の束(140〜160本)を結びます。 
 
糸に無駄が出ないように、結び目も均等に、ひろさんの指の動きは確実で、とても早いです。
     
 
1段結び終わると裏糸を平織りで1段織る。
 
ノッティングに使うウールの糸の束を作るために、整経(せいけい)台で整経する。
 
大管に巻いたウールの糸を10本立て、12往復を14回重ねて140本の糸束を作り、くさりに取る。
     
「織り」といっても、整経・糸取り・飾通し・筬通しなど、織り始めるまでの準備のほうが大変とのこと。
 
工房の片隅には、織り上げられたノッティングや糸がたくさんありました。
     
若いスタッフにもやさしく説明してくださいました。
 
 
糸紡ぎや糸巻きが工房のあちこちに。道具そのものの形も美しい。
手仕事の品々に囲まれた、ひろさんのお人柄が感じられる明るく温かな雰囲気のリビングでお茶を頂きました。使い込まれたランチョンマットやノッティングがしっくりと生活の一部になじんでいます。
     
ひろさんが織を学ばれた、倉敷手織研究所の卒業証書。なんと芹沢けい介さんの型染めでした。
 
バーナード・リーチ氏が、自宅の壁に張るために、倉敷手織研究所に注文された布の見本を見せていいただきました。



ひろさんが仕事をされるとき、常に心がけていらっしゃることは、「健康の美、無事(ぶじ)の美」という師外村吉之介氏から学んだ民藝の精神だそうです。

 

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