小石原焼(福岡) 太田哲三さんの現代向食器と
小鹿田焼小品優品の会
10月5日(水)〜10月24日(月)
小石原焼を代表するといっても過言でない、名工の誉れ高い太田哲三さんの小物類を、選んできました。「手仕事の逸品」で紹介した櫛描紋は、皿を始め、飯茶碗、鉢などもあります。 三百有余年の小石原の伝統を踏まえながら、現代生活に見合うよう工夫して作り出される雑器類は、彼自身が常々提唱する「日々使いの器」として、現在民藝陶器の中で、私共が第一に推薦したいものといえます。 若い人達のライフスタイルにもなじめるような寸法で作られた食器類は、小石原の強い等質から破損しにくいこともあって、使いやすいというユーザーからの評判です。
来る11月19日から始まる日本民芸館新作展が近づいてきました。 「もやい工藝」主宰・私、久野は20数年間に渡って、この新作展の運営と出品協力に携わって参りましたが、その出品に当たって、8月中旬ごろから準備に入ります。 とりわけ小鹿田からは、夥しい量の数物から優れた製品をより分けて選びますが、選出した物のほとんどが、重複してしまいます。 それでこの度、出品予定品と同じ物を、小石原焼太田哲三さんの近作と一緒に、奥の板の間に展示いたします。どれも選び抜いた小品で光彩を放つ品々です。
久野恵一
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