鎌倉・もやい工藝  仕入れ日記


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2007年3月15日 読谷村北窯 宮城工房、松田共司、米司工房

沖縄の窯出し、仕入れに行ってまいりました。
今回はもやい工藝で開催される「春の沖縄やちむん展」のための沖縄訪問です。



  3月15日。今日は雨模様です。気温も沖縄にしては低く、風が木々を激しく揺らしています。雨の中の窯出し。屋根からは水が滝のように流れ落ち、中庭は池のようです。
     
窯に着くと、どこの工房もそれぞれのやり方で、てきぱきと窯出しをしています。今回の展示会のために色々な注文を出しておいたので、それらがどんな出来上がりなのか、登り窯の窯出しはいつも期待で胸がいっぱいになります。
 
宮城さんの工房で。宮城さんを中心に重ねてある焼ものを一斉にはずしているところ。宮城さんの工房のものは白土も絵付けの色も彩やか出来上がっています。
 
工房の中の松田共司さん。次々と出てくる沢山の陶器をきちんと整理するために、あらゆる所に目を配り、お弟子さんに指示をとばしていました。
     
共司さんのものは、最初の段階は、火前(窯の前方の位置に置いてある陶器。登り窯で焚いた火が1番最大に当たる所)のものが出ているところだったのですが、すこし焦げたような茶色っぽい焼き上がり、すこしふくれも出ているようです。こういう時は奥に置かれたものが美しい事が多いので、がっかりはしません。窯出しが進んでいくと思ったとおり、とても美しい彩やかな藍唐草、三彩、などの色が出ていました。
 
登り窯を上から見たところ。
 
自分の工房のものの焼き上がりを見ながら窯出しをするお弟子さんたち。
 
登り窯の中。
         
横田屋窯(知花實さんの窯)にも行ってまいりました。
知花さんご夫妻が温かい笑顔で迎えてくれました。先日窯出しがあり、打ち合わせどおりもやい工藝注文のものを取り置いて待っていてくれました。そのものを、まず1つ1つ手に取り選んでいきます。知花さんらしい繊細なつくりに彩やかな絵付けのものが久びさに窯出しされたので嬉しい気持ちになります。

(右写真)知花さんの工房から見た沖縄の青空。左側に見えるのは登り窯の屋根。
 
     
 
知花さんの今回の窯出しされた陶器。
 
照屋さんの窯でも窯出しがあり、訪問して選品してきました。
 
 
照屋さんの窯の陶器。
 
読谷のやちむんの里では同じ時期に南窯(大嶺実清さん、山田真萬さん、玉本さんの共同窯)で窯焚きをしていました。こんな時に出合えるのは幸運です。
 
南窯の窯焚き風景。
 
南窯の前にきちんと積まれた薪。
 
脇にも沢山の薪が用意されていました。



北窯(宮城工房、松田共司、米司工房)、横田屋窯、照屋窯と合わせて沖縄らしい焼物〜やちむん〜が揃いました。ご期待ください。是非今回の展示会で実際に見て、触れて選んでいただけたらと思います。

最後になりましたが、今回も親切に応対して下さった沖縄の皆様、ありがとうございました。
どうか美しい沖縄を守り続けて下さい。
     
  沖縄の住宅街で見つけたブーゲンビリアの花。とても鮮やかで青空に映えていました。
(もやい工藝  堀澤 三香)

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