毎日のくらしに役立つ事を目指す織物
「少年民藝館」を著された故・外村吉之介氏(初代倉敷民藝館館長)は、民藝運動の実践的教育として、自宅に倉敷本染手織研究所を設けました。
倉敷本染手織研究所(岡山県・倉敷市) ノッティング(椅子敷)
天然素材にこだわり、藍染を愛し、純真な気持ちで織り上げた素朴な木綿布を日常のくらしに取り入れ、人生の伴侶として身につけ用いることを、切に願いました。四十年にわたって、自ら織物の仕事を指導し、研究所を卒業した女性は二百五十名に及びます。 氏・亡き後も毎年五名ほどの若い女性が学び、理念を守り、製作活動を続けております。
毎日のくらしに役立つ事を目指す織物です。
上は、倉敷本染手織研究所でつくられたノッティング以外の織物です。
(久野恵一) |